何かを良い方向に変えるには「内なる変化」が重要

外的要因と内的要因

変化には、外部からの力によって生じるものと、内部構造の変化によって生じるものの2種類があります。

例えば、先生にこうしなさいとか、親がそういうからとか、そういったことによってもたらされる変化は外的要因なります。逆に、自身で気づくことで、これは変えないといけないなと生じた変化は内的要因によるものと言えます。

同じ変化であってもこの二つは全くの別物です。

例① 冬寒い日に手を温めるとき

寒い日に徒歩出勤する

最近強い寒波(執筆時は12月末)によりキンキンに冷える日が続いています。外を歩くととても寒く手先も感覚が無くなるほど冷えます(私は冷え性です)。

外を歩くのに手が寒いときにどうするかというと、手袋を装着するか、ポケットに手を入れるという対策があげられるでしょう。

ハンドポケットインウォーキングはとても危険なため、手袋をつけて歩くとします。これで冷たい空気が直接手に触れないので、相対的に温かくなります。

手袋は冷気を遮断できるが…

手袋をつけたからといって、手が実際に温まるとは限りません。手袋を使用する人はわかると思いますが、手先が既に冷え切っているとき、手袋を装着したとしても、手は冷たいのです(冷気による冷えは軽減できます)。

つまり、手袋は外部からの冷え要因を遮断できますが、だからといって必ずしも手が温まるわけではありません。

ここで、ストーブや暖房で手を温めた直後に、手袋を装着して歩くとしましょう。この場合、外に出た瞬間は、ストーブ等の熱が残存しているので、手が温かいです。しかし、それは外から与えられた熱なので、暫くすると、手先は再び冷えて元のストーブで温まる前の温度に戻ります。

暫く歩くと…

手袋を装着しても手先は冷たい!となると、もうそのまま歩き続けるしかありません。

寒いのは寒いのですが、10分、20分歩き続けると変化が訪れます(結構テクテク歩くのが理想)。

手先の冷えが気にならなくなってきます。そして、手がポカポカしていることに気づきます。

内なる変化が問題の解決に必要

上記の手が寒い時の一例(少し周りくどい(-_-;)?)ですが、この話では以下の通りまとめられます。

寒さによる手先冷え改善

  • 外的要因・・・手袋
  • 内的要因・・・体内温度の上昇

手先の冷えを改善するには、熱を与える必要があります。それも継続的にです。ストーブの熱では一時しのぎでしかありません。

この例では、最終的に歩くことで体内温度を上昇させ血液の循環が良くなり、手先まで熱が回ってくることで、手先の冷えは改善されました。

これは内面の改善による冷え改善といえます。

課題の根本的な要因を知ることが大事

主眼は何か

上記の一例では、ストーブや手袋による手先の冷え対策が挙げられています。効果はありますが、これらは根本的な冷えの原因が考慮されていないため、絶大な効果はありません。

この手先冷え問題において、一番重要な点(コア)は以下のことです。

なぜ手袋を装着する前に手先が冷えているか

まず、この点に着目しなければ、すべては暫定的な対策にしかなりません。

主眼を捉えたら

コアがわかれば、それを改善する方法を考えなければなりません。

例えば以下のようなイメージです。

手というものは自身の体の一部である
→手が冷えるということは手先に熱が足りない
→体内の熱が循環していない
→体内の熱循環を良くする行動を実行する

歩くという行為が、体の循環を改善させ、手先の冷えを改善する策になったということです。

さらに長期的な視野での対策

筋肉は最も熱を帯びる部位になります。筋トレを継続することで、筋肉量を増加させることにより、全身の熱循環が改善するため、筋肉増加が一番土台の下にくる対策といえるでしょう。

例② 子供を塾に行かせたいとき

昨今、大学進学が当たり前になっていますが、いい大学に入るために、小さいころからお受験をし、塾に箱詰めされるケースもよく見られます。

塾に行きたいのは子供か?

子供が自ら塾に行き、知的好奇心を満たいと切望するのであれば、問題ありません。

ただし、いい学校に行くためだけにそのような場所で学習させるということは、自然ではありません。人工的です。

無理やり塾に行かされる子供はどうなるか?

やりたくもない勉強を無理やりさせられた結果、成績がよくなったとしても勉強自体が好きではないという子供が多いです。

重要なのは、自分の好奇心に基づき、子供に行動させるということです。

塾に行かせたいなら?

子供が勉強を好んでするようにならなければなりません。そのためには、世の中の原理を教えてあげたり、課題が解決できることの楽しさを、子供が感じなければできないことです。

つまり、塾に行かせる前に1つ、塾に行きたくなるような内的要因を作る、という段階を経る必要があります。

我々は暫定対応をしがち

手が冷たいを例にしましたが、このような課題は日常生活で頻繁に発生します。

そして人間は楽をする生き物なので、すぐに効果が得られる方法を選択しがちです。

しかし、楽をしてすぐに効果を得ようとすると、それがかえって遠回りになることが大半であるので、地に足を着けて、自分で考えて目の前だけでなく広い視野を持って考えて物事を選択する必要があります。

まとめ

「急がば回れ」です。

面倒だと思った方法であっても、案外それがベストだったりするのが世の常です。

閲覧ありがとうございました。

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